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真っ黒時々シュールなパロディ。
シュナ→←←←スザ←←←←←←←←←←←←ルル(笑)。
全部分かってて腹の奥で笑ってる灰色シュナ様←痛い感じ俺ルールの真っ黒枢木さん←スザクにオープンスケベな真っ白ルルでお送りします(最低!)。
いや、なんていうか、ここ最近ストレス溜まってるのか。
昨日からちょっとマトモな文が書けなくなってて、とにかく自分が書いてて楽で且つ阿呆なのをリハビリで・・・って思ってたら、こんなことに。
<このシリーズの基本設定>
☆ブリタニアと日本は同盟国。
☆スザクはユーフェミアの婚約者候補だからの騎士叙任(本人は知らない)
☆ルルーシュ+ナナリーとは幼馴染で、離れ離れになったことはない
☆黒の騎士団はなし。スザクも軍人ではなく、ロイドの客人扱い。
<注意>
この話のスザクは、他のシリーズのスザクとは別物と考えてください(じゃないと痛すぎる)。
黒いけどお馬鹿さんです。
俺スザクで、違う意味の俺ルールで生きてます。
父親も殺さず、背負っている業もなく、取り敢えずチヤホヤされて育っちゃったお坊ちゃま。
思ったことは即行動。
本人は花火のつもりが、核弾頭くらいの勢いで周りを被爆させます。
でも、基本はシュナスザでギャグ時々甘い日々。
本編設定ではありえない、できないことをやらせるべく立ち上がったシリーズです^^;
ありきたりな言葉で、
「あなたのその服が好きです」
「あなたのその手も好きです」
「あなたのその目ももちろん」
「それに、あなたの声だって」
言っている間中、殿下は目を丸くして固まっていた。
開きかけたその口をキスで塞いでしまう。
この唇も好きだから。
「殿下、僕と恋をしませんか?」
先手を打ってそう言えば、「枢木君・・・」と困惑気味に言う。
「手始めに、デートを」
映画を見て、公園で昼寝。
街を歩いてもいいし、買い物をしてもいい。
それから小さな、取り立てて高級なわけでもないけれど居心地のいい店で食事をしたい。
もちろん、殿下をお送りして、それから次の約束をして家に帰る。
「遅い」ってロイドさんとセシルさんに叱られながら、ベッドに追い立てられて、夢でも殿下に会うんです。
「ダメですか?」
言いたいことを言い切って、お伺いを立ててみる。
シュナイゼル殿下は寸分の狂いなく予測通りに呆れたように溜め息をついて、「それで?」と訊いてきた。
「そう、それでやっと、」
そして、恋が始まる。(1)
どうして今まで平静でいられたんだろう。
何が切っ掛けだったのか忘れたけれど、ユフィにお供した謁見での最中、
唐突に思った。
これは恋だと。
帰ってすぐにロイドに相談したなら、「春だからじゃないの~?」なんて呑気に言われたけれど。
ついでのように、「あ、それさぁ、セシル君には言わない方がいいよー」とも言われたから、セシルさんには言っていない。
春だからだろうが何だろうが、気付いてしまったものは仕方ない。
どう言えばいいのか、数分考えて、諦めた。
だってきっと考えなくても口が勝手に動く。
それが一番素直な気持ちだ。
ありきたりだっていいじゃないか。
だから、正直、断られる・・・というところまで全く考えていなかった。
命知らずというのも、不敬罪というのも以下同文。
心のどこかで思っていたのかもしれない。
シュナイゼル殿下だって、まんざら僕を嫌いじゃないはずだって。
なのに、
「とにかく一度冷静になってみなさい」
なんて簡単に言われて追い出された。
「やっぱり女性とは勝手が違うのかなぁ」
独り言のつもりでアーサーに愚痴を零す。
そしたら、思いがけず、隣からルルーシュが「何の話?」と口を突っ込んできた。
何気なく太腿に置かれた手が鬱陶しい。
そして撫でるな、気持ち悪い。
遠慮なく睨みつけると、視線を泳がせながら手を離した。
シュン、としているその無駄に綺麗な顔を眺めながらぼんやり思う。
僕もこれくらいの取り柄があれば、殿下だって二つ返事で了承してくれただろうか。
「ルルーシュは僕の顔、嫌い?」
分かっていて訊けば、全力で肩を鷲掴みにされて、勢い余って床に落ちた。
「この馬鹿!好きに決まってる!!」
三度の飯よりなぁっ、なんて意気込まれても。
ていうか、下半身に当たってるモノは何だよ。
うぇ、と思って殴り飛ばそうかと思ったけれど、それは“僕”らしくはないのでやめておいた。
それにしたって、殿下とルルーシュは腹違いとはいえ兄弟なんだから、
顔の好みだって似ていてよさそうなものなのに。
「じゃあさ、シュナイゼル殿下はどういう顔が好みか知ってる?」
歳の離れた兄・・・しかも、最近じゃ接点もないだろうから、知ってるとは思えなかったけど、一応そう問えば、キッと細い眉が跳ね上がった。
「この状況で訊くことか」
「訊くことだよ、僕にとってはね」
ルルーシュに押し倒されたところで危機感なんて感じない。
どうせ本気でケンカしたら、力で僕に敵うはずないんだ。
子供の頃からその序列は変わってないのに・・・まだ学習してないんだろうか。
片腕を引きながら反対側の肩を押すと、あっけなく態勢が入れ替わった。
カァッと頬を染めるルルーシュは、どう見てもこの状況の方が似合いだ。
ギリギリまで顔を寄せてみると、うっとりした目で見上げてくる。
「教えて、ルルーシュ・・・殿下は僕の顔、嫌いかな・・・」
屋根裏で内緒話をした時のように囁けば、「そんなわけないだろ・・・馬鹿」と掠れた声で返された。
何気なく後頭部に回されていた手を押し返して立ち上がる。
・・・まったく、油断も隙もない。
「ありがとう」
にこっと笑っておくのは、いつからかの習慣で。
(変態め!)
心の中でだけこっそり毒を吐いた。
でもそうか。
なら、何がいけないんだろう?
殿下は男女問わないってロイドさんが言っていたし、ユフィだって「ええ、そうみたいですけど」と頷いた。
それは確かに僕はまだ17の子供で、日本人で・・・・・・・・・日本人、だから?
早く殿下に会いに行こうと走っていた足が止まる。
「どうしよう・・・」
ポツリと言ってその場にしゃがみこんだ。
だって、もしそのことなら僕にはどうしようもないじゃないか。
ユフィの騎士になったからって、国籍は日本のままだし・・・いい顔しない人も多い。
せめて僕がハーフか、・・・でなければ、首相なんかの子供じゃなければよかったのに。
そうすれば、亡命するか、移民にでもなって・・・・・・なって・・・。
考えて、思わず「あぁっ、そうか!」と叫んでいた。
おっと、と口を塞いで辺りを見回したけど、下校時刻を過ぎた廊下に人通りはない。
そんなわけで、
僕はその日、実に半年振りに日本の父宛ての手紙を書いた。
